気の5つのはたらき

驚くべき「気」のはたらきとは?!
少なくとも、私は漢方の勉強をはじめてこれを知った時にはびっくりしました(笑)
「気ってこんなことまでしてくれてたんかい?」と・・・。

其の1
推動作用(すいどうさよう)
→動かすはたらき。血液循環や新陳代謝などのことです。
其の2
温煦作用(おんくさよう)
→身体を温めるはたらき。これによって体温を正常に保つ。
其の3

防御作用(ぼうぎょさよう)
→外邪の侵入を防ぐはたらき。
其の4
気化作用(きかさよう)
→変化させるはたらき。体の水分を汗や尿に転化する。
其の5
固摂作用(こせつさよう)
→過剰な排泄・出血を抑える。内臓の位置を保つ。漏れを防ぎ内臓が下垂するのを防ぐ。

私が一番びっくりしたのは、なんといっても「固摂作用」で、胃下垂や脱肛、子宮脱などは重力ではなくて、気の固摂作用が低下したための症状でもあるということ。
出血・尿もれ・汗が止まらないなどの症状も「気」が関係していたとは・・・。
経血が多すぎるのも、固摂作用の低下なのかもしれません。
尿もれは老化現象のひとつ、と思っていましたが、これはあながち間違ってはいないのかもしれません。
老化によって気の作用は自然と弱ってくるものだからです。
もちろん、これらの症状は西洋医学的な疾患によるものもありますので一概には言えません。

気をしっかり持って!なんて言葉がありますが、そうすれば血液や代謝が動き、体温は正常になり、かぜをひいたり皮膚がかゆかったりすることもなく、汗や尿も適度に出て、漏れのない身体になる=健康ということになります。
(ややこじつけになりましたが(;^ω^)→汗漏れた)
逆に考えれば、不調から読み取って「気」が滞っているのか?足りないのか?を考え、「気滞」「気虚」の養生をすれば不調が改善するかもしれない、のです♪