かろこん

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かろこん

🌙Nsかろこんの漢方・養生ノート🌙 学習ノートです🌖 薬日本堂漢方養生指導士 薬物学マスター⭐ 看護師🌔

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お引越し

薬日本堂漢方スクールで、漢方養生について学んでいます。 元小児科看護師”かろこん”です。 漢方養生指導士 薬物学マスター。 2020年夏~2024年春までクリニックのブログに書いていたものを、よりぬきでこちらにお引越しさせています。 引っ越しが終わったら、新しい投稿ものんびりしていくつもりです♪

    • 東京都薬草植物園④

      根っこが生薬で「遠志」、(オンジ)と読みます。 個人的には、お世話になっている生薬で、 「帰脾湯」(きひとう)「人参養栄湯」(にんじんようえいとう) などに入っています。 「寧心安神」(ねいしんあんじん)といって、 精神不安・不眠・物忘れなどに作用します。 この言葉の意味は「やすらかでおちついている」 すてきな言葉です。 おんじ、というのも安らぎます。ハイジのおじいさんが頭に浮かぶのです(笑) ありがとうオンジ♪

      • 東京都薬草植物園③

        クララ~! アルプスの少女ハイジに登場する女の子の名前です。 マメ科クララの根が生薬で「苦参」(クジン)と読みます。 葉っぱがマメ科っぽいですね。 こちらは、熱と湿を取り除いてくれるもので、 腹痛や下痢、それから、皮膚のかゆみにも効果があります。 ダニによる痒みにつかわれていたそうです。 「消風散」(しょうふうさん)という漢方薬に入っています。 じくじくした湿疹などの時に使われます。 ちなみに、この薬には「セミのぬけがら」も入っています。 「蝉退」(センタイ)という生薬

        • 秋の養生と発熱後のケア

          <2022年9月に書いたものです。立秋、秋分の日は毎年日にちが違います> 8月7日が立秋。暦の上では秋になりました。 そして、9月23日は秋分の日ですね。 昼と夜の長さが同じ日です。 暑さ寒さも彼岸まで・・・とはよく言ったもので朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきました。 彼岸の中日でもあるので、お墓参りに行かれた方も多いことと思います。 ご先祖様を敬うことは、養生のひとつと言われています。 掲示板には、「秋の養生」のひとつをご紹介してみました。 季節の変わり目で、夜や明け方

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          漢方薬は長く飲むもの?

          漢方薬、と聞くと 「長く飲まなくちゃならないでしょ」と思う方が多いと思います。 自分もそのようなイメージを持っていました。 しかし、長く飲まない種類の漢方薬があります。 病気を引き起こす「邪気」がまだ体の表面にとどまっている場合に使うものです。 身近なものでいうと「葛根湯」「麻黄湯」などです。 「葛根湯」は背筋がゾクっとして寒気があり、 汗をかいていない風邪のひきはじめに使われます。 「汗法」といって、汗と一緒に邪気を体の外へ追いやる治し方です。 しかし、汗と一緒に「気」

          漢方薬は長く飲むもの?

          天地始めて粛し

          約5日ごとの鳥や虫、植物、天候などの様子を名前にした「七十二候」。 8月28日~9月1日頃までは「天地始めて粛し」(てんちはじめてさむし) 8月も終わりに近づき、暑さがおさまり始める頃、 という言の葉だそうです。 「粛」は弱まるという意味。 昔の人は、こうやって季節の変化を肌で感じていたのですね。 いつまでも夏のつもりでいちゃいけません(笑) 秋や冬に備えなければ! 夏というのは五行でいうと「火」「心」「赤」「喜」「辛」などがキーワードです。 「心」の中には実際の臓器「心

          天地始めて粛し

          食材の力

          食べ物で体を整える、といっても即効性はないような気がしませんか? いやいや、そうでもないかもしれません。 今年の夏は、とうもろこしがどれも甘くて大当たり! たくさん茹でて冷蔵庫に入れておきました。 朝起きてポリポリ、お弁当にも持っていきポリポリ、 たくさんいただいています。 すると・・・尿がすっきり出るようになった気がするのです。 <とうもろこし> 体を冷やしも温めもしない「平性」の食材。 気虚・痰湿に効果があります。 余分な水分を出して、むくみやだるさをスッキリさせてく

          足首を冷房から守ろう

          酷暑が続けば、冷房のきいた部屋にいることが多くなるのも 仕方ありません。 冷気は下の方に流れます。すると・・・ 「足首が冷えます!」 「首」のつく場所は、冷やしてはなりませぬ。 手首、首、足首です。 靴下必須、せめてレッグウォーマーで足首だけでも冷やさないようにしましょう! できれば手首もあっためてあげましょう。 熱帯夜の中では、冷房を使いながらの就寝になると思いますが、眠るときもレッグウォーマーをすると良いですね。 季節にかかわらず、「冷え」は万病のもとです。 養生しまし

          足首を冷房から守ろう

          すいか

          <2022年7月に書いたものです> すいかといえば、昔は丸ごと買って井戸水で冷やして、みんなでみんなでワイワイ食べたものですが、 このご時世、みんなでワイワイもできない夏休みではあります・・・でも、夏になると美味しい実をつけてくれるすいかを楽しみましょう♪ すいかは、熱を冷ましてくれる食材です。 コロナウイルスに限らず、子どもたちの間でいろいろなウイルス感染症が流行しています。 発熱しているときに、体の熱を冷ます効果のあるすいかはピッタリです。 小さいお子さんには、汁をしぼ

          補中益気湯

          夏場になると、お世話になっている漢方薬のひとつです。 最近では、コロナ罹患後の後遺症のようなものや、予防にも効果がある?と言われている処方です。 入っている生薬は・・・ 〇人参(にんじん):キャロットではなく、オタネニンジンの根っこです。元気を出します。 〇白朮(びゃくじゅつ):キク科オケラの根茎。元気を出して、水はけを良くします。 〇黄耆(おうぎ):マメ科キバナオウギの根っこ。気を補い、汗を抑えてくれます。(気の固摂作用を助けてくれます) 〇当帰(とうき):セリ科トウキの

          東京都薬草植物園②

          この植物園は、小平市にあります。 西武拝島線の「東大和市駅」の目の前です。 これは、まだ盛りではないようですが「オオカラスウリ」で、 根っこは「カロコン」栝楼根という生薬です。 種子は「カロニン」栝楼仁という生薬です。 部位によって違う生薬になるのですね(^^)/ 実は、「カロコン」は私の推し生薬のひとつです。 理由は、かわいらしい名前だから♪ noteのハンドルネームにもなっています♡ カロコンは、口の渇きをいやしたり、膿を出す、腫れを取る作用があり 「柴胡桂枝乾姜湯

          東京都薬草植物園②

          東京都薬草植物園①

          いつか行ってみたい!と思っていた 「東京都薬草植物園」に行ってきました。 スクールの鈴木先生がインスタグラムに載せていらして、この植物園を知りました。 生薬を見るのが大好きで、薬日本堂のミュージアムでいろいろな展示を見ては幸せな気分になっていましたが、ここは、その前の段階、土に植物として植わっている薬草が見られるのです。 「ここに住みたい・・・」と思うほど感動的でした。 さて、これは「トウキ」当帰です。 女性の強い味方、「血」を補ってくれる生薬です。 月経不順、地の道症

          東京都薬草植物園①

          サラサラにご用心

          え?ネバネバは痰湿がたまるから、水滞の時にはいけない・・・ さらさらっと食べられるものがいいんじゃないの? たしかに、そうなのですが前回の文章を書いていて気が付いたのがこのタイトルでした。 「さらさら」っと食べられるものとして、お茶漬けやおかゆ、おじや、 「つるつる」っと食べられるもおは、納豆ご飯やどんぶり類、そうめん、などがあります。 この食べやすさ、が問題。よく噛まないで飲み込んでしまうのです! すると、なにが良くないか・・・胃腸に負担をかけてしまいます。 おかゆも、お

          サラサラにご用心

          水はけをよくしよう

          外からの邪気「外邪」のひとつでもある「湿」 からだの中にも、「湿」が溜まると不調が現れます。 湿気が多い季節になると 頭が痛い、 胃の調子が悪くなる、 体が重くなる、 などは「湿邪」が関係しているかもしれません。 「胃腸をいたわる」がなによりの養生。 なぜなら、胃腸(脾胃)は湿気と冷たいものが大の苦手(>_<) これまた、こってりしたものや甘いものが「湿」と手を組んでしまうから やっかいです。 「痰湿」(たんしつ)という物質に変身します。 これが溜まると、悪夢を見たり眠れな

          水はけをよくしよう

          ネバネバにご用心

          「力うどん」美味しいですね~ うどんの上に焼いた餅がドーンとのっています。 ちょっと体力弱ってるから力をつけなくちゃ!という時には もってこいのメニュー・・・・ではありません!!ご注意を! ネバネバモッチリの食材は力をつける、と思われがちですが、湿気や暑さでだるくて体が重い~という時には避けたい食材なのです。 むしろ、元気いっぱいの時にいただきましょう。 お餅の他、とろろ、納豆、ヨーグルト、コンデンスミルク、生クリーム、はちみつ、などなど、 イメージで「ねっとり、ねばねば

          ネバネバにご用心

          どくだみチンキ大活躍

          <2022年5月に書いたものです> 今年も、どくだみが茂る季節がやってきました! 2頁目で紹介した「どくだみチンキ」。どくだみの葉っぱや花を、ホワイトリカーに漬け込むだけという簡単なものですが、これが1年間大活躍でした。 季節の変わり目になると、手や足に小さい水ぶくれができてかゆくなり、かきこわしてジクジクしてしまうのですが、そんなときはチンキの出番です!きれいに洗った後に、化粧水の要領でコットンに浸したチンキをぬります。 次の日には、すっかり良くなるのです。 どくだみには抗

          どくだみチンキ大活躍