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安中散

漢方薬に入っている生薬シリーズです。
今回はツムラさんの「安中散」(あんちゅうさん)。
見るからに、安心する漢方薬のひとつです。中とはお腹のこと、お腹が安らかになる・・・自分も良く使います。
こちらは、市販の「タケダ漢方胃腸薬A」です。
OTCで買える薬の中には漢方薬がたくさんあります。
ナイシトール、ボーコレン、ビスラットアクリアEX・・・などなど、説明書を読んでみると「防風通聖散」「五淋散」「防己黄耆湯」だったりします。

さて、安中散に入っている生薬は・・・
〇桂皮(けいひ):おなじみのシナモンです。あたためます。
〇延胡索(えんごさく):ケシ科の植物の塊茎。鎮痛・鎮痙作用があります。
〇牡蛎(ぼれい):こちらもおなじみ牡蠣の殻です。胃酸を抑え、精神安定作用があります。胸やけに効きます。
〇茴香(ういきょう):フェンネルです。沖縄では「いーちょーば」といって「胃腸薬」として使われるそうです。
〇甘草(かんぞう):胃腸を整えます。
〇縮砂(しゅくしゃ):ショウガ科の多年草。お腹を温め痛みを取ります。
〇良姜(りょうきょう):ショウガ科の植物の根茎。お腹を温め痛みを取ります。

以上7種類です。あたりまえですが、どれも胃腸に作用する生薬ばかりです。
でも、よく見てみると「温める」が多いですね。
そうなのです、安中散はお腹が冷えて痛む時に応答する漢方薬です!
お腹といっても、胃や腸だけではないので生理痛にも効くそうです。
温めると良くなる生理痛の場合は効果があるのでしょう。

また、ストレス性や神経性胃炎で胃がキリキリする場合にも良く効きます。牡蛎の精神安定効果でしょうか。
気持ちを落ち着かせてくれる。漢方薬ってやさしい~♪
さらに、甘いもの大好き!とか、やたら甘いものばかり欲しくなる時にも応答が良いのだそうです。胃腸が弱っていると甘いものばかり食べたくなる、とも考えられます。
私も何年か前に、「甘いもの沼」にハマっていたことがあり、毎日コンビニのスイーツをいくつも平らげていたことがあります。同時に、毎晩の腹痛にも悩まされていました(-_-;)
振り返ると、明らかに異常でした。自分の身体が危険信号を出していたのだと思います。

「安中散」は、ドラッグストアにも売っていますよ(^^)/