大河ドラマ2021

NHK大河ドラマ「麒麟が来る」はご覧になっていましたか?

明智光秀の物語でしたが、登場人物の中に医者の「東庵先生」と
助手の「駒」さんがいます。
これは今回のドラマだけの架空の人物のようですが、
最初から最後までかなりの重要人物として描かれていました。

その時代の医者なので、お灸や鍼治療、そして生薬を売ったり煎じたりする場面が多くあり、そこだけは興味深く見ていました。
戦争がはじまると「丸薬」といって持ち歩くことのできる玉の薬を作ります。
駒さんが、この丸薬を戦に向かう武将にそっと渡す場面もありました。白い薬包にの中にはかなり大きな丸薬が数粒・・・。
(どうやって飲んだのだろう?)

別の話ですが・・・
友人のお父さまが、ご自身の戦争体験をつづった本を自費出版されて、拝見しています。
大変興味深い手記なのですが、その中にこの丸薬が出てきます。

海外の戦地ではその土地の水を飲まないよう命令されてはいても、過酷な状況で口にしてしまう。
すると、ひどい下痢に見舞われるのですが行進の列から取り残されないよう垂れ流しのまま歩くのだそうです。
想像することすら難しい、今では信じられない時代です。
そんな時に、正露丸はとてもよく効いたと書いてあります。お守りのように大切に懐に抱いていたのでしょう。

漢方薬は戦時中から日本人のお守りだったことがうかがえます。

ちなみに・・・
正露丸といえば「ラッパのマーク」
調べたところ、このラッパは兵士に食事を告げるラッパのことでコマーシャルで流れるあのメロディーなのだそうです。