中間発表会
4月から始まった社会人向けの大学院での授業も1か月が過ぎ、折り返し地点となりました。
デザイン表現実習という科目で、基本は対面方式の実技で、週に一回、土曜に2時限(3時間)通しての授業になります。
デザインのバックグランドがある人もいますが、殆どがデザインスケッチを描いたことがない方々です。
授業の中だけで絵が描けるようになるわけではないですが、頭の中で閃いたアイデアを自分の手を通して、紙の上に見えるようにして、それを見て、また何かを思いつくというプロセスを学んでもらえればと思っています。
デザインという作業は、スケッチを描きながら、考えを整理したり、第三者と共有したり、議論したりしながら進めるのですが、初めての人は、どうしても、最後の姿を描こうしてしまうようで、手が止まってしまいがちです。
思いついた事を次々と紙の上に吐き出す感じで、時には自問自答したりしながら、どんどんクイックにスケッチを描いていくのですが、なかなか、そう簡単にはいかないようです。
この講義はスケッチテクニック講習ではないので、お手本に習って、それを上手く描けばよいわけではありません。
自分なりの考えをどうデザインスケッチとして描いて、第三者に伝えられる絵にするかがポイントになります。
そして、そのアイデアを検証する手段として簡易モデル製作をスタイロフォームという家の断熱材などで使うスチロールで行ったりもします。
そんな授業内容なので課題テーマがあります。
例年のテーマが良いので、今年もそれを引き継いでいて「テーブルウエア、塩/胡椒入れをデザインする」です。
これは、自分の手に収まるほどの大きさが想定できるので、簡易モデルで大きさ感を掴んだりするのも容易にできます。
また、身近な存在の容器なので、ユーザーを設定したり、その人の使い方なども想像してデザインし易いと思います。
アイデアを考えるのは楽しいことなので、皆さん、とてもいろいろ発想を広げて考えてくれます。
が、それをスケッチで表現しようとすると、苦労されている方が多いです。
でも、自分の考えをカタチにしていくプロセスは楽しい、そして、それで人が喜んでくれ、幸せな時間を過ごせるようになるともっと楽しいと思うので、そのためにはどんなアイデアがいいかを考えてもらえるようになると、私も嬉しいし、幸せです。
さあ、今日は、その中間発表会。
皆さんのアイデアが楽しみです!!!
(後日追記)
20人ほどのプレゼンテーションを聞き、お互いに講評したり、私からアドバイスしたりで、1時間半の授業はあっという間でした。
それぞれ、ユニークな発想で全員が違ったアイデアになっていて素晴らしかったです。
後半は、それぞれのデザインレベルを上げていくプロセスの中で、デザイン表現手法を学んでもらえればと思います。
5月末の最終プレゼンテーションとポートフォリオの完成まで、しっかり指導したいと思います!
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Chinpan S