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あるカーデザイナーのクルマ選び061 最終回
引越した新しい家には電気自動車やプラグインハイブリッド車用の充電設備も付いているし、
これからはどんどん電動車が主流になっていくし、
いやいやだからこそ、最後にガソリン車の楽しみを味わうという考え方もあるし、
でも日本は車文化には冷たく古い車の税金は上がっていくようだし、
これからの地球のことを考えると環境対応は人として一人一人が果たさないといけない義務だし、
でもガソリンの匂いは嫌いじゃないし、
エンジン音や排気音ってワクワクするし、、、、、、
と、車に初めて乗ってから、40年ちょっとの間に、クルマを選ぶ時に考えることも随分も多く複雑になりました。
人生100年時代と言われるようになり、年金の課題も考えると長く働かなくてはならない時代かもしれません。
長生きできるなら、他人の迷惑にならない程度に、自分の好きな事を 好きな人たちと、自分のペースで、楽しく生きていくのもいいのではないかと思っています。
私のクルマ選びもそろそろ最終回かと思っていました。しかし、アップデートというかたちで先延ばしになりました。
もしかしたら最終回は永遠になく、この先もいろんなカタチで継続していくのかもしれないと、このヒストリーを書いていて思いました。
なので、今回は暫定の最終回。
自分で運転できなくなる時も必ず来るでしょう。もしかすると、運転は車が勝手にやってくれるのかもしれません。
そんな時でも、○○へ行きたい、〇〇な気分になりたいと言う気持ちがあってのドライブであり移動なのだろうと思います。
いつまでも好奇心旺盛に、どこへでも、そして自由に、出かけられる方法を探し続けられるといいなと思います。
この先、クルマの定義も変わっていくかもしれません。
しかし、どういう時代でも、私は私の暮らしに合った「クルマ選び」をこれからも続けることになるでしょう、
「あーでもない、こーでもない」と。
そして、皆さんの暮らしの中のクルマ選びも、楽しく「あーでもない、こーでもない」が続くことを願っています。
この投稿は、61という私の年齢と同じ数で結べることになりました。
そして、長い間お世話になった自動車業界を離れる日に投稿を終えることができました。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
これをきっかけに、「暮らしと乗り物の未来」を妄想する機会が、皆さんと、また、どこかでできると嬉しいと思います。
そして、またいつか続編が書けることを願って。
2021年 7月末日
あるカーデザイナーだった人
Chinpan S