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あるカーデザイナーのクルマ選び043

13th car

2002 Honda CR-V at Milan
グレーメタリック


イタリアのミラノに家族で引越、新しい住まいはミラノの中心地、有名なドゥォーモ教会から地下鉄で15分ほどのミラノ市の端の住宅街に住まいを決めました。

ヨーロッパの都市は環境問題の解決策の一つとして、街の中心への車の乗り入れが制限されています。

ミラノは歴史のある街で100年、200年も昔の石の建物が殆どで、その内装は最新式なものにリフォームされていたりするのですが、外観はそのままの石の街並みです。

よって、中心部に駐車場の数は少なく、多くは路上駐車です。住人しか停められないようなルールがありステッカーで識別できるのですが、場所取りは熾烈な争いでもあります。

ミラノデザインスタジオはドゥォーモ教会から歩いて数分の街の中心地にあったので、通勤はバスや地下鉄を利用していました。

ですが、仕事や生活で車を使う事もあるので、自家用車、兼、社用車としてCRVを貸与されていました。

ミラノスタジオは総勢数名の小さいスタジオで、日本人駐在員は私一人、後はイタリア人、ポーランド人、アメリカ人でした。(後に、ドイツから一人、日本人のKさんが来てくれました)なので、クルマはスタジオの荷物を運んだりするのにも使う社用車でもありました。

普段は自宅のゲート付きアパートの地下のシャッター付き駐車場に停まっていました。

私が出張で留守にすることも多いので、安全面では最前の注意を払っておく必要もあり、そんなアパートを選んでいました。それでも引越の際に妻の財布とカメラは盗まれましたが。

さすがイタリア、まあ、スリやちょろまかし程度の犯罪はやられる方が油断してる。となるくらいでした。

CRVは基本、そこに保管され、週末には私の運転で出かけるというパターンでした。妻も普段の買い物は、徒歩か地下鉄かバスでした。

バスも、さすがイタリアで、コーナリングで加速する走り屋ドラバーもいたりするので、座っていても何かにつかまってないといけないくらいでした。

こうやって、"住んでみるのと行ってみるので大違い"のイタリア生活がスタートしたのでした。


つづく

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