あるカーデザイナーのクルマ選び054
実際に運転してみると、期待以上のハンドリングに、たとえ一番下のクラスの車でも、ちゃんとしたブランドとしての思想が表現されていることに驚きました。
家族4人に愛犬も加わり、人生初めてのドイツプレミアム車は旅行の移動手段として活躍してくれました。
フル乗車、フル積載の状態でも、ハンドリングの安心感は変わらず、思った通りに曲がっていくリニア感と安定感は今までの国産車では味わったことのない満足感でした。
犬連れで宿泊できる長野の温泉旅館に、スキーや美味しいもの食べるのを目的に何度か出かけました。
通勤に使う車ではなかったので、冬のスタッドレスまでは必要ないと考え、降雪地方に行く時はチェーン対応でした。
FR車なのでリアタイヤにチェーンをつけるのですが、ややローダウンされてるMスポーツパッケージに加え、フル積載となると、まず手がホイールアーチの隙間に入りません。
出発前にそれを想定し、ジャッキと雪の地面でも安定させる板も準備しました。
この1シリーズはランフラットタイヤ装着なので、スペアタイヤもジャッキも標準装備されていないので、ジャッキを買わなくてはなりませんでした。
チェーン装着の際は、タイヤ交換をするわけではないので、サスペンションを少し伸ばして手を入り易くするだけなのですが、やはり寒い中、腰を曲げての作業はきつい年齢でした。息子が手伝ってくれなかったら、嫌気がさしていたでしょう。
それでも、ジャッキアップするので人には降りてもらわないといけないし、チェーンを付けたり外したりそのものも面倒だし、やっぱり冬タイヤはそれだけの価値はあるなと思いました。
息子が自転車に興味を持ち、二人でダウンヒルコースに出かけたこともありました。
その時も、前輪を外した状態ではありましたが、2台分のMTBを後部に積み込んで走ってくれました。
また、息子が友達と2人で大阪まで自転車ツーリング をした際には、途中の浜名湖から伊良湖岬までを交換パーツや工具一式を積み、伴走車として活躍もしてくれました。
高速道路は勿論のこと、一般道の街中やワインディング全てにおいて、この小さいBMWは期待を超えた走りをしてくれました。
ただ、予想通りフル乗車での加速だけは、N-ONEターボの方が速かったです。
でも、そんな事も許せるFun to HandlingのMy 16th carでした。
つづく