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2024.09.26 ストリートスナップ

写真を撮っているとき、よく独り言を呟いている。意識して呟いているというわけではなく、反射的にしている感じ。それも「暑い」や「寒い」ではない。「あの雲、形而上的だな~」とか「風景死んでる。こういうのがいい」など、センテンスで呟いている。言った瞬間、なに言ってんだろと我に返って周りを見て、近くに誰もいなかったことを確認できると安堵する。大きな声じゃなくて囁き声だから聞かれることはないだろうけど、冷や汗はかく。自分の独り言を記憶しているということは、半ば意識の中で話しているということだろう。

たぶん、ぼくが独り言を呟いているときはノッているときなのだと思う。無意識と意識の中間くらいにいるときが、撮れている状態。それで撮っている写真がどんよりネガティブなもんだから自分という人間の底浅さにうんざりさせられる。もっとポジティブな写真を撮りたいと願っているものの、これは撮影技法を学んだところで覆しようのない人生の何かが影響していると思わざるを得ない。ネガティブを凶器に狂気的な写真が撮れればアウトサイダーのようでカッコいい。ただ、今は倫理と道徳に挟まれてもがいている情けない状態である。

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