2024.11.19 ストリートスナップ
みんなカメラの話が大好きだからSNSとかYouTubeだと写真よりもカメラの話が多い。それはカメラを自分で設計・開発していないから話のネタにすることがそれほど難しくない。詳しく知らないと話せないところはあるけれど、エンジニアほどの知識は必要ないし写真を撮る上でメカニックな話はどうでもよい。
あと、機械は命令通りに動くだけだし写真を説明することほどの難易度は機材の話には無い。もちろん、撮りたい写真に要求されているスペックのカメラは必要。カメラの知識は当然持っていたほうがいい。
僕は撮影者がプロかアマなんてどうでもよくて、その人の写真をたくさん見たい。それはどんな写真にもその人の私性が出るものだから。自分の身の回りにいる人、自分が住む街、自分が好きなコト、自分が執着しているモノ……それらを写真から発見したい。そこに機材論が入り込んだらとたんに写真がジャンクになる。だいたい機材論は高いカメラの話をすれば済んでしまうし、マイナーなカメラを話に取り上げることも最近では消費の波に飲み込まれてしまう。その最たる現象が古いコンデジやコンパクトフィルムの状況だろう。
だから機材よりも写真。話を聞いてもよく分からないほど難しい写真の話で頭を悩ましたい。そのためには芸術の勉強をしなければならないし写真の勉強も必要になる。それ以外にも学ばなければいけないことはたくさんある。あらゆる知識を総動員してやっと理解できる世界を僕は体験したい。だから撮影者として、易きに流れたら終わりだと思う。
僕としてはカメラの話は大好きだから話そうと思ったらいくらでも話せるし、どんなカメラを使っているか聞かれたら愛着含めてたくさん話せる。初心者向けの機材の相談はめちゃくちゃ好きな話題だったりする。それはひとえにカメラの話は難しくないからなんだけれど。