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古今集巻第十 物名 464番

百和香

よみ人しらず

花ごとにあかずちらしし風なればいくそばくわがうしとぞ思ふ



百和香
よみ人しらず
あの花もこの花も諦めずに散らした風なので、どれぐらいわたしは残念だと思ったことか

百和香(はくわかう、ひゃくわこう)は、お香の種類らしいです。「いくそ『ばくわがう』しとぞ」と百和香を詠み込んでいます。「いくそばくわがうし」は「幾そばく我が憂し」で「幾十許(いくそばく)」は、どれぐらい数多く、ぐらいの意味です。現代でも「幾ばくかの」などと言うのと似ています。

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