古今集 巻第七 賀歌 363番
内侍のかみ(ないしのかみ)の、右大将藤原朝臣の四十(よそぢ)の賀しける時に、四季の絵かけるうしろの屛風にかきたりけるうた
冬
白雪の降りしく時はみよしのの山下風に花ぞちりける
尚侍の藤原満子が、兄の右大将藤原定国の四十の祝賀をした時に、四季の絵を描いた主役の後ろの屏風に書いた歌
冬
紀貫之
都で白雪が降り続く時には、美しい吉野の山の麓では風で花が散っている頃だろう
正月に年を取ったお祝いなので1月のどこかでやっているものとすれば、季節は春です。都はまだ雪が降って寒いが屏風の春の絵の桜は咲いている、桜と言えば吉野山だということでしょう。
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