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古今集巻第十七 雑歌上 872番

五節のまひひめを見てよめる
よしみねのむねさだ
あまつかぜ雲のかよひぢふきとぢよをとめのすがたしばしとどめむ

五節の舞姫を見て詠める
良岑宗貞
天津風雲の通い路吹き閉じよ乙女の姿しばし留めむ

五節(ごせち)の舞姫を見て詠んだ歌
良岑宗貞
天の風よ、雲が通る道を吹き閉じてしまえ、天女の舞姿をもうしばらくここに留めてほしいから

五節の舞は、新嘗祭の時に行われる5人の少女の舞。これを天女にたとえて、天上に帰れないように雲間の通り道を風が閉ざせば良いのに、そうすればもって見ていられるから、という歌です。
良岑宗貞は、桓武天皇の孫、後の僧正遍昭です。この頃は、仁明天皇に仕えていました。
この歌は、百人一首にも取られている有名な歌です。

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ちのみゆき
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