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古今集巻第十六 哀傷歌 836番

あねのみまかりにける時によめる

みぶのただみね

瀬をせけば淵となりてもよどみけりわかれをとむるしがらみぞなき

姉が亡くなった時に詠んだ歌
壬生忠岑
流れを堰き止めれば深みになって淀むのに、別れを止める柵が無いのが悲しい

「瀬を堰けば淵となりても淀みけり、別れを止むる柵ぞ無き」

「瀬」は、浅瀬、早い流れ。
「塞く(せく)」は、せき止める。
「淵」は、川の深いところ、深み。
「淀み」は、流れが止まったところ。
「柵(しがらみ)」は、水をせき止めるもの。物事を引き止めるもの。
川は堰き止めれば止まるのに、姉との別れを止める柵が無いのが虚しい、という歌です。

#古今集 , #哀傷歌 , #壬生忠岑 , #姉 , #柵

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ちのみゆき
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