見出し画像

古今集巻第二十 神あそびのうた 1077番

とりもののうた
よみ人しらず
み山にはあられふるらしとやまなるまさきのかづら色づきにけり

採物の歌
詠み人知らず
深山には霰降るらし、外山なる柾木の葛、色づきにけり

深い山では霰が降っているようだ、里に近い山にある柾木の葛は色づいている

「みやま(深山、美山)」は、深い山奥。
「とやま(外山)」は、里から一番近い山。端山。里の外側だからでしょう。深山は、この外山のもう一つ奥の山。
「柾木の葛(まさきのかづら)」は、葛(かづら)の一種だそうですが、詳しくはわかりません。
山の天気や植物の紅葉など自然の様子を外から眺め、人の気持ちは直接的には表現していないので、万葉時代の歌だろうと思います。

#古今集 , #神遊びの歌 , #採物の歌 , #深山 , #霰 , #外山 , #柾木の葛

いいなと思ったら応援しよう!

ちのみゆき
応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。