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古今集巻第十 墨滅歌物名部 1103番
くれのおも
つらゆき
こし時と恋ひつつをればゆふぐれの面影にのみ見えわたるかな
忍草 利貞下
くれのおも
紀貫之
あの人の家に着いた時間だと恋しく思い出しながらすわっていると、夕暮れのあの人の面影だけが心に見え続けるようだ
状況が分からないですが、以前に女の家を訪ねたことがあり、今はその時間帯だなと懐かしく思っていると、夕暮れに見た女の面影が深く思い出される、と言うことだと思います。
「くれのおも」は、薬草の「茴香(ういきょう)」だそうです。「ゆふ『くれの面』影」として詠み込まれています。
「忍草 利貞下」は、446番紀利貞の「忍草」歌の次に出てくるという意味です。
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