題しらず
みくにのまち
やよやまて山郭公ことづてむわれ世の中にすみわびぬとよ
題しらず
三国町
ねえ、ちょっと待ってよ、ほととぎす、言伝てたい、わたしはこの世間に住みづらいと
ほととぎすに山ごもりの出家の人へ、わたしも世を捨てたいのだと伝えてほしいと言っています。ほととぎすは、山からやってきて、山へ帰っていくので、帰ったら、そこにいるであろう修行僧に伝えてほしいということです。
みくにのまちは、漢字で「三国町」。そういう名前(あだ名)の女官です。仁明天皇の更衣。福井県の三国氏出身の女性で、越の国なので継体天皇の子孫と言う説があるそうです。
#古今集, #夏, #ほととぎす, #三国町