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古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1018番

題しらず
よみ人しらず
秋ぎりのはれてくもれば女郎花花のすがたぞ見えかくれする

秋霧の晴れて曇れば女郎花、花の姿ぞ見え隠れする

秋の霧が晴れたり曇ったりするので、女郎花の花のような美しい女が見えたり隠れたりする

男達が、野遊びをする女性達を離れた所から眺めているのでしょう。
「晴れて曇れば」「見え隠れ」と対比する表現を使う事で、女達が見られているのを知りながら晴れやかに動き回って遊んでいる姿や、男達が気付かれないようにちらちらと見たり見ていない振りをしている様子が想像できます。

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