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古今集巻第十六 哀傷歌 845番

諒闇の年、池のほとりの花を見てよめる

たかむらの朝臣

水のおもにしづく花の色さやかにも君がみかげのおもほゆるかな

諒闇の年に、池のほとりの花を見て詠んだ歌
小野篁
水の面に、沈んでいる花の色がさやかに見えているように、わたしにはあなたの面影がはっきりと思い出されます。

「水の面に、沈く花の色(しづくはなのいろ)、清かにも、君が御影の、思ほゆるかな」

「諒闇(らうあん、りゃうあん、読みは、りょうあん)」は、天皇の父母が亡くなられた年。または天皇をはじめとした皇族がお隠れになって喪に服す年です。どなたのことかは、良く分かりません。

「沈く(しづく)」は、水底に沈んでいる、水面に映っている、ことです。
「君が御影の思ほゆる」のは、お亡くなりになった人を思い出しているのか、天皇の御心をお察ししているのか、両方か、です。

#古今集 , #哀傷歌 , #小野篁 , #諒闇 , #花の色 , #御影

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ちのみゆき
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