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古今集 巻第五 秋歌下 283番

題しらず

よみ人しらず

竜田川紅葉みだれて流るめりわたらば錦中やたえなむ

この歌は、ある人、ならのみかどの御歌なりとなむ申す

題しらず
よみ人知らず
竜田川の紅葉が美しく乱れ流れているはずだ、もし川を渡ったなら錦の流れの真ん中が切れてしまうだろう
この歌は、ある人は平城天皇の御製であると言っている

 竜田川は奈良の生駒の竜田山の川。
 「ならのみかど」は「平城の帝」で平安京に遷都後に即位なさった平城天皇ですが政治的な事情や育った奈良が懐かしかったのか嵯峨天皇に譲位後は奈良にお住まいになったそうです。

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