題しらず
よみ人しらず
人を思ふ心は我にあらねばや身のまどふだにしられざるらむ
題しらず
よみ人しらず
人を思う恋の心はわたしではないのだろうか、だから自分が分別を失っていることさえも分からないでいるのだろう
あまりにも強く人を恋する為に心が体から離れてさまよい出てしまっているのだろうか、自分がやっている分別のないことに気がつけない、という歌。生き霊のようなものが出ているということです。強い思いがあるとそれが体から離れて何かをするというのは源氏物語でも書かれています。
#古今集 , #恋歌一 , #生き霊