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古今集巻第二十 東歌 1092番

みちのくうた
よみ人しらず
最上川のぼればくだるいな舟のいなにはあらずこの月ばかり

陸奥歌
詠み人知らず
最上川、上れば下る稲舟の、否にはあらず、この月ばかり

陸奥の歌
詠み人知らず
最上川を上り下りしている稲船の名前のように、嫌というのではないんです、今月だけは待って下さい

よく分かりませんが、男から求婚された女が、断るわけではない、何かの事情で今月はだめなんだと言っているような感じです。家業とかかもしれませんし、女が神に仕えていてもうすぐ期間が明けるとか、そんなことかと思います。
稲を運ぶ船ではあっても、今運んでいるのは別のもので、「稲にはあらず」と掛詞になっているのかもしれません。
最上川は、山形県の川です。

#古今集 , #東歌 , #陸奥歌 , #最上川 , #稲舟

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ちのみゆき
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