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古今集巻第十三 恋歌三 675番

題しらず

よみ人しらず

君によりわが名は花に春霞野にも山にも立ちみちにけり

題知らず
詠み人知らず
あなたによって、わたしの名は浮ついた花の恋の噂として、春霞が野にも山にも立ち満ちるように世間に広がってしまった

人に打ち明けると裏切られ、みんなにばらされてしまったことを怒っていますが、その例えが桜や春霞なので、とてものどかです。もう、しょうがないなあ、と軽く愚痴をこぼしているようです。

#古今集 , #恋歌三 , #春霞

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ちのみゆき
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