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古今集巻第十一 墨滅歌恋歌一 1107番


奥山の根しのぎふる雪下
題しらず
よみ人しらず
吾妹子にあふさか山のしのすすきほにはいでずもこひわたるかな

吾妹子に逢坂山の忍薄、穂には出でずも恋渡るかな

我が妻に逢う、逢坂山のまだ穂の出ない薄のように、表には出さないが恋をし続けている

「奥山の根しのぎふる雪下」は「奥山の根しのぎふる雪」の歌の次に書かれていた、ということです。

逢坂山は、京都と滋賀(山背と近江)の境の峠で、和歌に詠まれるようになったのは、平安時代になってからですが、古くから大和から山背、そしてここを通って近江に出て、さらに東国へ抜けていく道として使われていたようです。

#古今集 , #逢坂山 , #忍薄

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ちのみゆき
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