見出し画像

古今集巻第十五 恋歌五 798番

題しらず

よみ人しらず

我のみや世をうぐひすと鳴きわびむ人の心の花とちりなば

題知らず
詠み人知らず
わたしだけが世を憂いて、鶯のように鳴いて惜しく思うのだろうか、恋するあの人の心が花のように散ったので

鴬は、花が散るのを惜しんで鳴くものと言われています。「我」もあの人の心が散るのを惜しんで泣いている、という歌です。
「世をうぐひす」は、「世を憂う」と掛けています。
「世」は、世間と恋の両方の意味があります。

#古今集 , #恋歌五 , #うぐひす

いいなと思ったら応援しよう!

ちのみゆき
応援してやろうということで、お気持ちをいただければ嬉しいです。もっと勉強したり、調べたりする糧にしたいと思います。