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古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1016番

題しらず
僧正へんぜう
秋の野になまめきたてる女郎花あなかしがまし花もひと時

僧正遍昭
秋の野に艶めき立てる女郎花(おみなへし)あな囂し(かしがまし)花も一時

秋の野に艶っぽく立っている女郎花、ああ喧しい(やかましい)、花は美しくとも一時のことだ

秋の野辺で若い女達が遊んでいるのを女郎花の花に喩えて、皮肉ったのでしょう。
「かしがまし」は漢字で「囂し」です。この漢字は、かしかまし、かまびすし、かしまし、などいろいろ読み方はあるようです。意味は、どれも、「やかましい」です。

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ちのみゆき
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