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古今集 巻三 夏歌 158番

寛平御時きさいの宮の歌合のうた

紀秋岑

夏山にこひしき人やいりにけむ声ふりたててなく郭公

寛平の御時の后の宮の歌合の歌
紀秋岑
まるで夏の山に恋しい人が籠ったのか、声を限りに振りたてて鳴くほととぎすだ

 夏には人によって仏道修行の為に一時的に山寺へ籠もります。その間は連絡は取らないので、会えないと言ってほととぎすが強く鳴いている、という意味です。お寺の山籠りは女性もやっていて、石山寺には紫式部や藤原道綱母、菅原孝標女(むすめ)なども籠もったと日記(紫式部日記、蜻蛉日記、更級日記)に書いています。

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