朱雀院の女郎花合(おみなへしあはせ)によみて奉りける
つらゆき
たが秋にあらぬものゆゑをみなへしなぞ色に出でてまだきうつろふ
宇多上皇の御所の女郎花の歌合で詠んで奉った歌
紀貫之
誰の秋ということもないものなのに、おみなえしはどうしてきれいな色で咲いて早くもあせていくのか
含みとしては、誰が飽きたということもないのに、女がわたしに飽きたのか、女心はなぜ顔色に出て恋は色あせていくのか、みたいな意味です。実際の恋の話しというよりも、そもそも女心はすぐに変わるという一般論だと思います。まさに女心と秋の空です。
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