古今集巻第八 離別歌 373番
あづまの方へまかりける人に、よみてつかはしける
いかごのあつゆき
おもへども身をしわけねばめに見えぬ心を君にたぐへてぞやる
東国の方へ行く人に、詠んで送った歌
伊香子淳行
一緒に行きたいと思うけれど、身をふたつに仕分けられないので、目には見えない心だけでも君に連れ添わして送り出そう
伊香子淳行は誰なのかわからないそうです。
東国は都から見て関所の東の国で、逢坂の関や鈴鹿の関の東のことですが、近江、伊賀、美濃、尾張、三河あたりまでは、それなりに馴染みがあるためか国名で言い、これらよりも東の太平洋側を東国とまとめて呼んでいる気がします。関の東は、言い換えると関東です。
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