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古今集巻第十五 恋歌五 761番
題しらず
よみ人しらず
暁のしぎのはねがき百羽がき君がこぬ夜は我ぞ数かく
題知らず
詠み人知らず
夜明け前には、鴫が羽を掻き掻き、何度も掻く、あなたが来なかった夜はわたしが何度も櫛で髪をとかすことになる
「暁」は、あかつきと読みますが、「あかとき(明時)」でも良いようで、このほうが古い言葉だと思います。
「はねがき(羽掻き)」は、くちばしで羽を擦ったり羽ばたいたりすることだそうです。「百羽掻き(ももはがき)」は、それを何度も繰り返しすること。
「数かく」は、意味が解りません。羽掻き、百羽掻きと対応していますから何かを何度もすることだと思います。男性を待つ女性なので、櫛で髪をとかすと勝手に訳しました。寝返りをうつ、数を数えるなどの説があります。
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