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古今集 巻三 夏歌 163番

はやく住みける所にて、郭公のなきけるを聞きてよめる

ただみね

むかしべや今も恋しき郭公ふるさとにしもなきてきつらむ

若い頃に住んでいた所で、ほととぎすが鳴いたのを聞いて詠んだ歌
壬生忠岑
昔の頃だけじゃなく今も恋しい気持ちでほととぎすは鳴くのか、ふるさとにも今またやって来て鳴いているようだ

 ほととぎすは何かを恋しいと言って鳴くのだと言われていて、この歌では昔が恋しいと言って鳴き、さらに今この時も恋しいと言って鳴いているようだ、と言っています。
「はやく」は、早し。時期が早い、つまり若いころ、ということでしょう。「むかしべ」は、昔辺、つまり昔の頃です。

#古今集, #夏, #ほととぎす, #壬生忠岑

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ちのみゆき
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