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古今集巻第十三 恋歌三 668番

題しらず

とものり

わが恋をしのびかねてはあしひきの山橘の色にいでぬべし

題知らず
紀友則
わたしの恋の想いを忍び隠しかねて、裾を引く美しい山の藪柑子のように、顔色に出て噂になってしまうだろう

山橘は藪柑子(ヤブコウジ)のこと。林の中に生える低木で秋に数個の赤い実をつけます。十両とも言うそうです。
「あしひきの」は山にかかる枕詞です。

#古今集 , #恋歌三 , #紀友則 , #あしひきの , #山橘

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ちのみゆき
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