古今集巻第二十 東歌 1090番
みちのくうた
よみ人しらず
をぐろ崎みつの小島の人ならば都のつとにいざといはましを
陸奥歌
詠み人知らず
小黒崎三津の小島の人ならば都の苞(つと)にいざと言はましを
陸奥の歌
詠み人知らず
小黒崎の三津の小島が人であるなら、都の土産として、さあ(一緒に行こう)と言いたいものだけど
この島は美しい名勝なので、もしこの島が人であるなら都へ行くときに「さあ一緒に行こう」と言って連れていくと国自慢になるのだがなあ、と言う歌です。
「をぐろ崎のみつの小島」は、どこかわかりません。「小黒崎三津の小島」と、勝手に漢字をあてましたが、根拠はありません。
「つと」は、お土産のことです。苞、苴などと漢字で書くようです。もとは藁などで包んだ食べ物の意味です。
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