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古今集巻第十三 恋歌三 631番

題しらず

よみ人しらず

こりずまにまたもなき名は立ちぬべし人にくからぬ世にしすまへば

題知らず
詠み人知らず
懲りないでいるところに、さらにまた根のない噂が立ってしまったようだ、とはいえ女が憎くはない、そういう世の中に生きているのだから

「懲りずまに」の「ま」はそういう状態でいる、という意味で、「そのまま」のままと同じです。「間」を当てても良いかもしれません。
恋で失敗もするけれども、必ずしも嫌な人ばかりの世間でもない、と自分の生き方を前向きにとらえ、相手の女性や世間の人への信頼を詠っているようです。

#古今集 , #恋歌三 , #無き名 , #懲りずま

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