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古今集巻第十五 恋歌五 773番

題しらず

よみ人しらず

今しはとわびにしものをささがにの衣にかかり我をたのむる

題知らず
詠み人知らず
今はもう来てはもらえないと寂しく思っていたところ、蜘蛛が衣にかかる良い兆しがあり、わたしにあてにする気持ちを起こさせる

「今しはと」の「し」は強調。今はもうと(思う)こと。
「ささがに(細蟹)」は蜘蛛のことです。蜘蛛が衣服につくのは吉兆なのだそうです。
「我を頼むる」は、「我をして、頼ましめる」こと。わたしに、あてにする気持ちを起こさせる、こと。

#古今集 , #恋歌五 , #細蟹 , #衣

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ちのみゆき
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