古今集巻第十九 雑躰誹諧歌 1042番
題しらず
ふかやぶ
思ひけむ人をぞともに思はましまさしやむくいなかりけりやは
思ひけむ人をぞ共に思はまし、正しや報いなかりけりやは
清原深養父
私を思っていただろう人をも一緒に思えば良かった、そうすれば確かに報いを受けることはなかっただろうか
自分を思っていた人のことを放って置いて、他の女性の所に通ったので今は辛い目にあっている、あの時、好きな女性もその女性も両方を大事にしておけば、こんなことにはならなかったのに、ということのようです。
今の辛い目がどういうものかは分かりませんが、好きな女性から相手にされなくなったのかもしれません。そう考えると、両方に手を出しておけば、どっちかは残ったのになあ、という結構ずるい話しとも言えます。ただ当時の男性としては、当たり前だったのかもしれません。女性の方は、当時でも嫌がったでしょうけれど。
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