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古今集巻第十八 雑歌下 958番

題しらず
よみ人しらず
世にふればことのはしげきくれ竹のうきふしごとに鶯ぞなく

世に古れば言の葉繁き、呉竹の憂き節毎に鶯ぞ鳴く

世の中で過ごしていると、あれこれと言われる事が多い、呉竹の節ごとほど頻繁にうぐいすが鳴くように、憂いのある時ごとにわたしは涙を流している

呉竹は、真竹、淡竹のこと。竹には節が沢山あること、うぐいすはいったん鳴き始めると頻繁に鳴くことを、自分には泣きたくなる時節が頻繁にある、と竹と鶯とで二重に喩えています。

#古今集 , #雑歌下 , #呉竹 , #鶯

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ちのみゆき
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