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古今集巻第九 羇旅歌 419番
みこ、この歌を返す返すよみつつ、返しえせずなりにければ、供に侍りてよめる
きのありつね
ひととせにひとたびきます君まてばやどかす人もあらじとぞ思ふ
惟喬親王はこの歌を繰り返し読みながら、結局返歌を詠めなかったので、お供に控えていて代わりに詠んだ歌
紀有常
一年に一度だけやって来るあの君を待っているので、宿を貸してくれる人はいないと思う
1つ前の業平の歌への返歌を惟喬親王が詠もうとして、良いのを思いつかなかったような言い方になっていますが、有常に詠ませる方がおもしろいとお考えになったのでしょう。業平は織姫に宿を貸してほしいと詠みましたが、織姫は牽牛を待っているので宿は貸してくれなさそうですよ、という歌です。
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