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古今集巻第十一 恋歌一 489番

題しらず

よみ人しらず

するがなるたごの浦波たたぬ日はあれどもきみをこひぬ日はなし


題しらず
よみ人しらず
駿河の田子の浦に波が立たない日はあるけれど、わたしがあなたを恋しく思わない日はありません

富士山が近くに見える田子の浦なので、わたしのあなたへの恋心は、山よりも高く、荒波よりも激しい、という感じの歌です。
「こひぬ日」は、動詞「こふ」の未然形「こひ」に、打消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」がついて、「恋をしない日」という意味です。

#古今集 , #恋歌一 , #駿河 , #田子の浦


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ちのみゆき
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