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古今集巻第十二 恋歌二 600番

題しらず

みつね

夏虫をなにかいいけむ心から我も思ひにもえぬべらなり


題知らず
凡河内躬恒
火に飛び込む夏の蛾をなにかとつまらないものと言っていたが、心から私も恋の想いの火に燃えてしまった

「思『ひ』」と「恋の『火』」はお決まりの掛詞です。「飛んで火に入る夏の虫」という言い方は明治以降だと思いますが、この場合は「災いに飛び込む」ことです。平安期は「恋心を燃やす」ことを言うようです。

#古今集 , #恋歌二 , #凡河内躬恒 , #夏虫 , #思ひ

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