題しらず
とものり
しきたへの枕のしたに海はあれど人を見るめはおひずぞありける
題知らず
紀友則
敷布の枕の下に涙の海があるけれど、人を見る目も育まないし、海藻のみるめも生えてはこないようだ
「しきたへの」は「敷き妙の」で枕にかかる枕詞。寝る時に敷く布です。「見る目」は海藻の「海松布(みるめ)」との掛詞。
夜はあの人を想って涙を流し、枕の下には涙の海ができてしまう。そこに海藻も生えては来ないし、自分の人を見る目も育たない。つまり、あの人はとても冷たいと詠っています。
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