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古今集巻第十 物名 463番
かつらのみや
源ほどこす
秋くれど月のかつらの実やはなるひかりをはなとちらすばかりを
桂宮
源恵
秋が来たけれど月の桂の木に実はなっただろうか、光りを花のように放つばかりでそうは見えないが
「月の桂の実や」と桂宮を詠み込んでいます。月の桂は、月の中に川があって、そのほとりに大きな桂の木があるという伝説によります。
桂の宮は、京都の五条西洞院の邸宅に大きな桂の木があり、そこの人を桂の宮と呼んだということです。当時の五条西洞院は今の松原西洞院で、東に入ったところの北側にお寺があり「親鸞聖人御入滅之地」という石碑が立っています。その場所が桂の宮なのかはわかりません。
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