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古今集 巻第五 秋歌下 255番
貞願御時、綾綺殿のまへに梅の木ありけり。西の方にさせりける枝のもみぢはじめたりけるを、うへにさぶらふをのこどものよみけるついでによめる
藤原かちおむ
おなじえをわきてこのはのうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ
貞願の御時に綾綺殿の前に梅の木があった。梅の木の西側に伸びている枝が紅葉しはじめていたのを殿上人の男たちが歌に詠んだ時に共に詠んだ歌
藤原勝臣
同じ枝なのにとりわけこの葉が紅葉するのは、西こそが秋のはじまりだからだ
貞願御時(じょうがんのおほんとき)は清和天皇、陽成天皇の時代。
綾綺殿(りょうきでん)は内裏の中の殿舎で、紫宸殿の北東にあります。
西は五行説で秋に当たり、西側から秋が来て紅葉したという紅葉する順番についての理論を述べた歌です。
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