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古今集 巻第五 秋歌下 275番
おほさはの池のかたに菊うゑたるをよめる
友則
ひともとと思ひしきくをおほ沢の池のそこにもたれかうゑけむ
菊合わせで、大沢の池の形の洲浜に菊を植えたものを詠んだ歌
紀友則
一本だと思っていた菊なのだが、大沢の池の底にも誰かが植えたのだろうか
洲浜に植えた一本の菊が水に映って池底にも見えている、と言うことのようです。ここでいう大沢の池は、今の嵯峨野の大覚寺の横の大沢の池ではなく、その東にある広沢の池のことらしいです。じゃあ今の大沢の池は昔はなんていうのかはよくわかりませんが、この今の大沢の池は嵯峨天皇が作らせた苑池だそうです。
この歌も寛平御時の菊合わせの歌です。
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