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古今集巻第十三 恋歌三 638番
題しらず
藤原国経朝臣
あけぬとて今はの心つくからになどいひしらぬ思ひそふらむ
題知らず
藤原国経
夜が明けたので今となっては別れて帰るのだと心づくと、なんとも言えない恋しい思いが添えられるようだ
「明けぬとて今際の心付くからになど言い知らぬ思ひ添ふらむ」
「今際(いまは)」は、今その時になったという意味。別の意味では死に際を表すこともありますがここでは違います。「心つく」は気がつくこと。「など」は何故という疑問詞、「思ひ添ふ」は、思いが付け加わることです。
藤原国経(ふぢはらのくにつね)は正三位大納言、80歳前に20歳ほどの美人の妻がいて、酔っ払って若い藤原時平にあげてしまったという話しがあります。
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