題しらず
おきかぜ
なにかその名の立つことのをしからむ知りてまどふは我ひとりかは
何かその名の立つことの惜しからむ知りて惑うは我一人かは
藤原興風
何かそういう恋の噂に名が立つことが残念と思うだろうか、思わない、とは言っても噂になったことを知って気持ちが戸惑うのは私ひとりだろうか、誰でも戸惑うだろう
噂になっても構わない、でも内心は戸惑うよなあ、という心がぐらぐら揺らいでいる歌です。そういうあたりが誹諧歌(皮肉っぽい笑いを伴う歌)なのでしょう。もう少し、しっかりしてほしいです。
#古今集 , #雑躰 , #誹諧歌 , #藤原興風