古今集 巻四 秋歌上 223、224番
題しらず
よみ人しらず
をりて見ばおちぞしぬべき秋萩の枝もたわわにおけるしら露
萩が花ちるらむをのの露霜にぬれてをゆかむさ夜はふくとも
題しらず
よみ人しらず
折って見たなら落ちてしまっただろう、秋萩の枝がしなるほどについている白露は
萩の花が散っている小野の露や霜に濡れてでも行こう、夜はふけても
「おちぞしぬべき」は、動詞「おつ」の連用形「おち」、係助詞「ぞ」(強調)、間投助詞「し」(強調)、助動詞「ぬ」の終止形(完了)、助動詞「べし」の連体形「べき」(推量、係り結び)で、「落ちてしまっただろう」の意味。
「ぬれてをゆかむ」の「を」は、間投助詞「を」(強調)で、「濡れてでも行こうよ」ぐらいの意味です。
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