題しらず
よみ人しらず
いつはりと思ふものから今さらにたがまことをか我はたのまむ
題知らず
詠み人知らず
いつものいい加減な嘘だと思うけれども、今さらあなた以外の誰の誠意をわたしはあてにすればよいのでしょうか
ここまで来たのだから、あなたがちゃんとしてください。それなのに相変わらずふらふらして、これはどういうことですか、という女性のお嘆きの歌です。
「思ふものから」の「から」は原因理由、動作の経由点を表す格助詞または接続助詞で、「(からの前の)そういう事情を受けて、(からの後の)こういうことになる」という意味です。和歌ではよく使われます。
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