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古今集巻第十三 恋歌三 647番

題しらず

よみ人しらず

むばたまのやみのうつつはさだかなる夢にいくらもまさらざりけり


題知らず
詠み人知らず
真っ暗な闇の中での現実は、はっきりした夢に対していくらも勝らないものだ

いくら現実でも真っ暗な闇の中は相手の顔さえ見えないけれど、はっきりした夢なら顔かたちは見えるという歌です。645番、646番の「夢か現か」の歌に呼応したような歌です。
「むばたまの」は黒、夜、闇の枕詞です。「むばたま」はヒオウギという低木の真っ黒な実のことです。「ぬばたま」とも言います。

#古今集 , #恋歌三 , #むばたま

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