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古今集巻第十 墨滅歌物名部 1105番
そめどのあはた
あやもち
うきめをばよそめとのみぞのがれゆく雲のあはだつ山のふもとに
このうたは、水尾のみかどの、染殿より粟田へうつり給うける時によめる
桂宮下
染殿 粟田
あやもち
憂き目をば余所目とのみぞ逃れゆく雲の泡立つ山の麓に
この歌は、水尾の帝の、染殿より粟田へ移り給うける時に詠める
桂宮下
染殿 粟田
あやもち
苦しみを他人事だとして流れ逃れて行く、雲が湧き立つ山の麓に
この歌は、清和天皇が染殿から粟田院へお移りになる時に詠んだ歌
桂宮の歌463番の次
「よ『そめとの』みぞ」、「雲の『あはだ』つ」と、染殿と粟田が詠み込まれています。
染殿は、藤原良房の邸宅で、粟田は京都の地名ですがそこに藤原基経の邸宅の粟田院があり、ともに水尾の帝(清和天皇)がお出ましになりました。
「あやもち」は、「凡山茂、凡の山もち(おおしのやまもち)」とも言われていますが、誰なのかよくわかりません。
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